ICL手術とは?費用・リスク・レーシックとの違いを眼科医が解説
ICL(眼内コンタクトレンズ)手術の仕組み・費用相場・リスク・レーシックとの違いを解説。強度近視にも対応。
「コンタクトや眼鏡なしで生活したい」「レーシックは怖いけど、他に方法はないの?」
そんな方に注目されているのがICL(眼内コンタクトレンズ)手術です。
ICLは角膜を削らずに視力を矯正する手術で、強度近視の方にも対応できることから、近年急速に普及しています。この記事では、ICL手術の仕組み・費用・リスク・レーシックとの違いをわかりやすく解説します。
ICL手術とは?仕組みをわかりやすく解説
ICLの正式名称と概要
ICLは「Implantable Collamer Lens」の略で、日本語では「眼内コンタクトレンズ」と呼ばれます。
目の中(虹彩と水晶体の間)に小さなレンズを挿入して視力を矯正する手術です。
コンタクトレンズと違い、毎日の着脱が不要。一度入れれば長期間にわたって安定した視力が得られます。
手術の流れ
- 適応検査(1〜2時間):目の状態を詳しく検査し、ICLが適応かどうか判断
- レンズ発注(2〜4週間):検査結果をもとにオーダーメイドのレンズを海外から取り寄せ
- 手術当日(両眼で約30分):点眼麻酔後、角膜に約3mmの切開を作りレンズを挿入
- 翌日検診:視力の確認と経過チェック
- 定期検診:1週間後、1ヶ月後、3ヶ月後、半年後、1年後
ICLの特徴
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 手術時間 | 両眼で約20〜30分 |
| 麻酔 | 点眼麻酔(痛みはほぼなし) |
| 入院 | 不要(日帰り手術) |
| 回復期間 | 翌日〜数日で視力安定 |
| 対応度数 | -3D〜-18D(強度近視にも対応) |
| 可逆性 | あり(レンズの取り外し・交換が可能) |
ICL手術の費用相場【2026年最新】
ICL手術は自由診療(保険適用外)のため、医療機関によって費用が異なります。
| 項目 | 費用相場 |
|---|---|
| 両眼 | 45万〜80万円 |
| 片眼 | 25万〜45万円 |
| 乱視用レンズ(トーリックICL) | +5〜10万円 |
| 適応検査 | 無料〜5,000円 |
| 術後検診 | 無料(手術費用に含む場合が多い) |
費用を抑えるポイント
- 医療費控除:ICL手術は医療費控除の対象。確定申告で所得税の還付が受けられる
- 医療ローン:多くのクリニックで分割払いに対応(月々1万円〜)
- モニター制度:症例写真の提供等で割引になる場合がある
ICLとレーシックの違い
| 比較項目 | ICL | レーシック |
|---|---|---|
| 手術方法 | レンズを眼内に挿入 | 角膜をレーザーで削る |
| 角膜への影響 | 削らない | 削る(不可逆) |
| 対応度数 | -18Dまで(強度近視OK) | -10D程度まで |
| 可逆性 | あり(取り外し可能) | なし |
| ドライアイ | 起きにくい | 起きやすい |
| 費用 | 45〜80万円 | 20〜40万円 |
| 見え方の質 | コントラスト感度が高い | 夜間のハロー・グレアが出る場合あり |
| 術後の安定性 | 長期的に安定 | 近視の戻りがある場合あり |
ICLが向いている人:
- 強度近視(-6D以上)の方
- 角膜が薄くてレーシック不適応の方
- ドライアイが心配な方
- 将来的にレンズを外す選択肢を残したい方
レーシックが向いている人:
- 軽度〜中等度の近視の方
- 費用を抑えたい方
- 目の中にレンズを入れることに抵抗がある方
ICL手術のリスク・合併症
ICLは安全性の高い手術ですが、手術である以上リスクはゼロではありません。
主なリスク
| リスク | 頻度 | 対処法 |
|---|---|---|
| 感染症 | 非常にまれ(0.01%以下) | 術後の点眼薬で予防 |
| ハロー・グレア | 術後初期に一時的 | 多くは3〜6ヶ月で軽減 |
| 白内障 | まれ(旧型レンズで報告あり) | 最新の穴あきICLで大幅にリスク低下 |
| 眼圧上昇 | 一時的に起こる場合あり | 定期検診で管理 |
| レンズの位置ずれ | 非常にまれ | 再手術で調整可能 |
ICLの安全性について
ICLは2010年に厚生労働省の認可を受け、世界100カ国以上で200万眼以上の実績があります。
最新の「穴あきICL(KS-AquaPORT)」は房水の流れを確保する設計で、旧型で課題だった白内障リスクが大幅に低下しています。
ICL手術を受ける眼科の選び方
チェックポイント
- ICL認定医がいるか:ICLの手術にはSTAAR Surgical社の認定が必要
- 症例数:年間100眼以上の実績がある医院が望ましい
- 適応検査が丁寧か:1〜2時間かけて多項目の検査を行うか
- 術後のアフターケア:定期検診のスケジュールが明確か
- 費用が明確か:追加費用の有無が事前に説明されるか
ICL手術を受けられない場合
- 18歳未満の方
- 妊娠中・授乳中の方
- 重度の眼疾患がある方(緑内障、白内障など)
- 前房深度が浅い方(検査で判明)
まとめ
ICL手術は、角膜を削らない・可逆性がある・強度近視にも対応できるという特徴から、視力矯正手術の選択肢として注目されています。
ICL手術を検討している方へ:
- まずは適応検査を受ける(無料〜5,000円程度)
- 複数のクリニックで相談して比較する
- ICL認定医がいるクリニックを選ぶ
- 費用・リスク・術後ケアを十分に理解してから判断する
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